さおりは大実のサクランボです。果実は10g以上で、500円玉サイズです。最大級の大実品種ですが、大きさだけではなく、甘味の強さや果汁の多さでも非常に人気です。

暖地桜桃は、暖かい地域での結実性が高い品種です。毎年実がよくなり、暖かい地域では普通のサクランボにありがちな、落果があまりないのが特徴です。1本で結実します。

アメリカンチェリーは、甘みが強く大粒です。果皮は黒に近い赤、果肉は乳白色です。日持ちのよい品種です。歯ごたえがよく、粒も大きめなので、食べ応えがあります。

紅秀峰は佐藤錦に天香錦を交配させた品種で果重8〜10gです。大玉で実も締まり、果汁は多く、しっかりとした食べごたえで、後味も爽やかです。

佐藤錦は言わずと知れたサクランボの中で人気No.1の王様の品種です。果実は6g前後、糖度は14%以上、時には20%を超えることもあります。酸度は0.5%程度で、甘みと酸味のバランスが非常に良く、食味は現在のサクランボ品種の中で最高品質です。

ナポレオンは10g前後と大粒で締まりがあり、ほのかな酸味とともに甘さがたっぷりあります。素晴らしい香りを持ち、果肉も果汁も多く、非常に食べ応えがあります。

高砂はアメリカ生まれです。果実は5〜7g程度と少し小粒、果肉は乳白色です。糖度は13〜15度と、とても甘いというわけではありませんが、完熟させると非常に濃厚な味になってゆきます。樹上で完熟するのを待ってから食べると、高砂の良さを充分に味わうことができるでしょう。

香夏錦は、糖度15〜20度ととても甘く、酸味の少ない早生品種です。日本を代表するといってもいい佐藤錦と高砂を親に持つサクランボです。

サミットは、糖度15度前後と甘く、酸味が少なく、果肉も肉厚で食べごたえがあります。カナダで育成された品種で、似たような果実がなるアメリカンチェリーと比べるとやや大ぶりです。

南陽は、ジューシーな実が特徴です。他の品種と比べると大粒で10〜13gあります。果汁はたっぷりで、糖度14〜15度くらいのすっきりとした甘さです。果肉はやや硬く、食べ応えがあります。

紅きらりは１本でも実がなるサクランボです。果実はハート形で10g前後と大きいです。果汁は多く、酸味は少なく、甘くてさっぱりしています。花粉が多いので、様々な品種の受粉樹にも向いています。

月山錦は、幻と言われるほど流通量が少なく、市場にはほとんど出回らないサクランボです。驚くほど甘く、糖度は完熟時20〜24度に達します。それに加えて酸味がゼロと言ってもいいほど無いため、食味、甘さ、どれをとっても申し分のありません。

紅さやかは佐藤錦とセネカを交配育成した品種で、果重5〜7g前後の早生品種です。果皮は薄い朱色で美しいですが、完熟に向かうにつれて紫黒色に変化してゆきます。果肉はきれいな赤色です。